2012年3月4日(日)

石  虎

東京都新宿区神楽坂5-36(善國寺)

阿

かなり怖い。龍と獅子のあいのこのような狛犬も恐ろしい顔をしているが、所詮は想像上の動物。つくりも人形っぽい。それに比べてこの虎は、少し背中を丸めてこちらをじっと睨む姿がリアルで、石像だとわかっていても身がすくむ思いがする。

吽

戦災でかなり傷んでいる向かって左の像も、何をするかわからない手負いの獣の凄さが漂っていて不気味だ。

この虎が守っているのは戦の神毘沙門天。この強面はたのもしい。

善國寺は江戸の三毘沙門の随一とされて古くから多くの参詣者を集めており、東京の縁日に夜店がでるようになった最初の場所(夜店発祥の地)といわれている。今はジャニーズの人気グループ嵐の聖地としても有名で、境内には「コンサートに行けますように」などと書かれた絵馬が鈴なりになっていた。

(新宿区教育委員会の説明板) : 毘沙門天像 | 石虎