高野胡録神社
東京都足立区西新井本町2-32-3
銀色の目玉をピカピカと光らせ、ギザギザの歯をむき出しにして吼えている顔は、宇宙怪獣さながら。真っ赤な口は今にも火を吐きそうだ。
注連縄のように鳥居に掛けられた龍は、毎年秋の例祭の際に氏子によって作られ掛け替えられるもので、蛇(じゃ)と呼ばれているそうだ。蛇ではあるがヘビではなく、龍である証拠に、立派なヒゲが天翔る勢いを表して風になびくような形に踊っている。
舎人ライナー江北駅前にあって、鎮守の森もなくあっけらかんとしているけれど、300年の歴史を持つ古社であるという。境内には大きなイチョウの木が並び立ち、秋の黄葉が楽しみだ。