西新井大師のボタン
東京都足立区西新井1-15-1
牡丹の花を見て、ティッシュペーパーで作った花みたいだと言っている人がいた。なるほど、確かにたくさんの花びらが重なったふくよかな姿はそんな感じだ。
昨日までの雨があがって今日は行楽にはよい日和になったけれど、何日か前に咲いた花はまさにティッシュの花さながらに雨に濡れてくたっとなってしまった。午後の陽がそれに追い打ちをかけるかのように容赦なく照りつけている。
それでも4つの牡丹園を埋め尽くす4,000株を越える花、花、花の景色は壮観だ。腐っても鯛、ならぬ、濡れても牡丹、というところか。集まった観光客たちも感嘆しきりだ。
ひときわ賑やかに話したり写真を撮ったりしているのは中国からの観光ツアー客のようだ。中国では牡丹を「花の王」と称して愛でているというから、人気のコースなのだろう。さすがに関東随一の牡丹園を誇るだけのことはあって、訪問客も国際色豊かだった。