三鷹市塚
東京都三鷹市井口1-1-1 大鷲神社
拡幅整備の続く武蔵境通の、連尺通との交差点「三鷹市塚」から北側はJR中央線方面から南下する一方通行だったが、去年の秋(2012/10/17)から対面通行できるようになった。今後、浄水場の東側を通る伏見通りに連結して、南北の交通が便利になる予定だ。
ところで、この「塚」という名前が前から気になっていたのだが、やっとその由来がわかった。
交差点のすぐ西の三叉路の角に小さな神社が建っている。小さいけれど、参道には提灯が下げられ、神社名を印した大きな石碑には「武者小路実篤書」とある。なかなかに侮れないぞと思い、石碑の裏を見ると、そこに神社と「塚」の由緒が記されていたのだ。
それに寄れば、この付近に二つの塚があり、二ツ塚と呼ばれていたという。しかも二ツ塚は宿場として栄えていたそうだ。ここから北へ行って玉川上水に架かる大橋の袂にある説明板に寄れば、この南北に走る道は、古くは深大寺参詣道として、また近年は横浜へ通じる道として往来があったというから、その関係だろう。
今はもう宿場の面影はないけれど、新しい道が出来て、また往年の賑わいを取り戻すのだろうか。
(2019/12/16) 黄葉したイチョウの写真に入れ替えました