急 坂
東京都大田区田園調布5-5-12付近
秋葉のクロマツを目指して、環八から南へ田園調布の台地の端を進んでいく。右(西)側を覗くと、断崖絶壁のように切れ落ちた坂道が見えた。
標柱が立っていたので有名な坂かと思って名前を確かめると…「急坂」。なんてベタな名前なんだと絶句した。大正時代に分譲住宅地として開発された町なので、それ以前には名前を付けるほどの往来もなかったのかもしれない。
下ってみると、上から見たときに底だと思った所で道がくの字に曲がって、まだその先にも長い坂があった。斜度もさることながらその長さがちょっと怖い。
下りきった所から左に曲がる上り坂があって、見上げる先にクロマツが見える。登り口に「斜度22%」の標識が立っていたので、めげて自転車をひいて登った。「馬坂」に合流して元の尾根道に戻る。馬坂は、標柱に「荷車で台地へ上る唯一の坂道」だったと書いてあるとおり「急坂」よりは斜度が緩いような感じだが、こちらもドーナツマークに埋め尽くされた急坂であることに変わりはなかった。