ゴハンギョウの滝
東京都西多摩郡奥多摩町境(栃寄沢)
この滝を「栃寄大滝」と呼ぶ資料もあるが、現地の看板(※)には「ゴハンギョウの滝」と書かれていた。栃寄大滝はこの下流にあり、これとは対照的に大岩の奥に隠れて落ちる控えめな滝だ。
登山道から見る姿はゆるやかにうねって、大蛇が山から下りてくる姿のようだ。少し荒れた脇道に逸れて滝前に出ると、木に隠れて見えなかった滝の先はスダレのようになっていて、箒のような、幽霊にも見えるような不思議な感じ。
不思議と言えば、「ゴハンギョウ」とは一体何だろう。何を意味するのか、どんな字を当てるのか、皆目見当がつかない。なにかの訛りかもしれないと思っても、似たような言葉はいっこうに思い浮かばない。
登山道とは別に、奥多摩体験の森を通る林道が滝のすぐ近くまで延びているのでいつか自転車で来てみようと画策していたのだが、延び延びになっていた。帰り道に少しだけ歩いた林道は結構な急勾配で、やっぱり無理な計画だったかなと思いながら家路についた。
(※) 「ゴハンギョウの滝は、崩落のため立入禁止です 2012.09.27」