右京山
東京都文京区本郷4-22(清和公園)付近
白山通りと春日通りの交差点「春日町」の北東角、地下鉄春日駅A2出口の脇の路地にはいると、道はL字に曲がった先で坂道になる。このまま本郷台地へ登っていくのかと思いきや、左手に小公園(清和公園)を過ぎると道はあっけなく下り坂になってしまう。
公園の一角に「右京山」と説明があった。
その山の頂上付近には大正モダンを感じさせる雰囲気のある建物がいくつか並んでいる。
左の写真は小田急線・向ヶ丘遊園駅にそっくりな腰折れ屋根の家。20mほど離れて同じ意匠の建物が向かい合っているのは、縁戚の家なのか、それとも当時流行った分譲住宅のスタイルなのか。
こちらを肩まで伸びる長髪のヒッピー風とするならば、右の写真はおかっぱ頭の元気少女風。全体には和風の雰囲気だが、玄関周りや、一階部分の下見板張りの感じが洋風で洒落ている。窓枠や物干し台が木製のまま使われているところにほのぼのとした温もりを感じるが、それは傍観者の勝手な意見。住んでいる方はガタピシ言ってろくなことがない、と思われているかもしれない。
それにしても、東京のど真ん中にもこんな家が残っているんだねぇ。
※ 右写真の家は、2016〜7年頃に建て替えられました