世田谷観音
東京都世田谷区下馬4-9-4
世田谷観音寺は、戦後に建ったお寺でありながら、何百年もの歴史を持つ古刹であるかのような不思議な雰囲気を醸しだしている。文化財級の古い建物や仏像などが数多く集められており、たとえば左写真の阿弥陀堂は京都の二条城から移築されたものだという。
その向かいに建つ六角堂も、由緒は不明だが趣のある古い建物だ。なかには、運慶の孫にあたる康円の手による「不動明王ならびに八大童子」(国重要文化財)が奉られている。
その内容の割にはそれほど有名ではないようで、わたしが知ったのもつい最近のことだ。歴史もないのに寄せ集めの文化財で箔をつけようとしたうさん臭いお寺、みたいなイメージを持たれてスルーされているのかな。
考えようによっては、訪れる人が少ない分落ち着いてお参りができていい、とも言える。先週来た時には、他に先がけて咲いた桜の下でモデル撮影会が行われていた。
そのソメイヨシノはもう散り始めて、今日は紅シダレがきれいに咲いていた。