インドネシア大使公邸
東京都品川区東五反田5-2-26
池田山公園からねむの木の庭に向かう途中、雰囲気のある洋館が目に入った。インドネシア大使公邸だそうだ。
昭和11年(1936)築の旧鈴迺屋(すずのや)住宅といわれているが、それ以上の情報は見つけられなかった。江戸時代の国文学者・本居宣長の別名を「鈴迺屋」とする情報もあったが、どういう関係かはわからない。
中世の古城のような石造りの建物を、ところどころ白いモルタルが覆っている。後から増改築した部分だろうか。第一印象では、せっかくの洋館が台無しという気がしたけれど、見ているうちにこれも悪くないかと思えてきた。建物のまわりに廻らされた白い塀との組合せがモダンでハイソなイメージを醸しだしている。最初からこの設計だとしたら、なかなかおもしろい建物だ。