萬年橋
東京都江東区常盤1-2
今日の天気予報は曇りだったのに、昼頃から雨が降ったり止んだりのイヤな天気になってきた。それでもなんとかひどく濡れることなくだましだまし小名木川周辺を走ってきたのだが、帰り道、万年橋まで戻ってきたところでどしゃ降りになった。
橋詰のあずまやで雨宿り。昭和5年(1930)にできたという橋をぼんやりと眺めて雨の止むのを待つ。小さいながらも、暴れる鉄骨を力ずくで組み伏せたような力強い姿がなかなかイイ。
説明板には葛飾北斎が富嶽三十六景で描いた太鼓橋の絵が添えられている。あぁ、これ見たことがあるなと思いながら、もう一つの有名な絵、安藤広重の名所江戸百景の「万年橋」を思い出した。放生会で放される亀を大きく描いた向こうに隅田川越しの富士山が見える、でも万年橋はどこだろう、と言う不思議な絵だ。絵は橋の上から見た景色を描いたもので、橋の欄干が額縁のように見える構図になっている。「亀は万年」だから万年橋だと江戸っ子ならわかるのだろう。
今まで何度も通っていながらスルーしていたけれど、よくよく見ると橋の姿は見応えがあるし、江戸時代の名所としても意味のある橋だったんだなと気づいたところで雨が小止みになった。この隙にさっさと帰ることにしよう。