2014年11月8日(土)

おやじの海

香川県香川郡直島町352-1 つつじ荘前

歌碑

つつじ荘の前に大きな碑が建っている。「演歌大ヒット曲 おやじの海発祥の地 直島」と書いてあるけれど、そんな歌あったかな。碑の真ん中にあるボタンを押して流れる曲を聞いても、今ひとつピンと来ない。

精錬所

碑文に寄ればヒットしたのは昭和52年(1977)という。わたしは洋楽ばかり聴いていた頃だ。歌謡界はピンクレディーや山口百恵の全盛期で、演歌なんて見向きもしていなかった。

現代アートを見に直島に来たけれど、島は三菱マテリアル直島製錬所の企業城下町という別の顔も持っている。連絡船から見る島の北側、精錬所周辺の風景は煙害のせいなのか緑が少なく殺伐としていた。この歌は、その精錬所で働く二人によって世に出た。

精錬所が税収や雇用などで島にとって大きな存在である状況は変わらないが、諸般の事情で今は往年の勢いを失っている。それを補っているのが、ベネッセを中心とする観光産業だ。

とはいえ、現代アートやそれに集まる若者や海外の観光客を苦手に思う人もいるかもしれない。そんな人たちにとって、「おやじの歌」はかつての直島を懐かしむ心の拠り所になっているのかな。そんな気がした。

碑 文