帰真園
東京都世田谷区玉川1-16 二子玉川公園
西側の玉川口から入ると、大きな石積みにビックリさせられる。その石積みの間から湧き出た水が滝となって庭園内の池に注いでいる。多摩川の水源である奥多摩の山と水干を表したものだという。
瀬田にあった元清水組(清水建設)副社長の邸宅に建っていた建物を移築・再現した旧清水家書院の前に広がる池は海ではなく多摩川を見立てたもの。この日本庭園は、国分寺崖線の緑と豊かな多摩川の流れに彩られた景勝の地として、明治・大正期には多くの政財界人が別荘地として選んだ世田谷の自然をコンセプトに作庭されたのだという。高そうな庭石がふんだんに使用されて贅沢な雰囲気だ。
世田谷区立初の回遊式日本庭園だということだが、近年作られた公園で日本庭園というのは珍しいのではないだろうか。芝生と桜と遊具でファミリー向けに造られる公園が多い中、「小学生以下の子どもだけでの入園禁止」を謳った帰真園のコンセプトはある意味世田谷らしいかも。
出来たばかりで木々がまだ若いせいかもしれないけれど、正直言って、あまり魅力的には思えなかった。
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