2014年12月24日(水)

帰真園の現代アート風

東京都世田谷区玉川1-16 二子玉川公園

オブジェ

直島から帰ってから、変なものを見付けると「すわっ、現代アートか!」と反応するようになってしまった。帰真園にも、とくに説明はないけれど、意味深なものがいくつかある。

演題

「万人席」と名付けられたエリアには門のような鉄板。背の低い入口は茶室の躙口(にじりぐち)をイメージしているように見える。その先の片側にベンチのある四角い空間が茶室。屋根も壁もない、万人に開かれた「万人席」という設定なのだろう。

両袖に石の階段のあるステージのような壇の前には、お墓の水鉢のようなものが置かれている。ステージの上に置かれるかもしれない何かに供えたものだろうか。案内には「立ち蹲踞」とあるから、これが蹲踞(つくばい)か。それとも不知火型の土俵入りのように見える舞台と階段の形が蹲踞(そんきょ)なのか。

もちろん作者の意図は決まっているのだろうけれど、説明がない分いろいろに想像してしまう。

帰真園