2015年3月4日(水)

三愛ドリームセンター

東京都中央区銀座5-7-2

全体

「銀座のシンボル」和光ビルの向かいに建つ三愛ドリームセンター(三愛ビル)。様々な意匠の雑居ビルに埋もれて和光ほどには目立たないけれど、よく見ると和光に勝るとも劣らないステキなデザインだ。

低層階

外観は総ガラス張り。しかも余計な装飾のないシンプルな円筒形が美しい。昭和38年(1963)の竣工から半世紀が経つけれど、いまだにそのモダンな佇まいは輝きを失っていない。設計は日建設計の林昌二。

上部にはもったいないぐらいに大きな広告塔。三愛なんだから水着の美女でも飾ればいいのにと思うのだが、そこは大人の街銀座。新宿や渋谷のような猥雑なイメージにしたくないのだろう。むかし観た映画に、森永の地球儀型ネオンサインと並んで、光の柱となった三愛ビルの上で燦然と輝く三菱マークのネオンが映っていたような記憶があるが、今はストイックに親会社のロゴだけが掲げられている。

※ 2023年2月に2027年の竣工を目指して建て替えることが発表されました。3月から解体が始まる予定です。

銀座の恋の招きネコ コイコリン