シロネズミの碑
東京都文京区本駒込3-19-17 吉祥寺
今日のポタリングのテーマは「動物」。我が家からネズミがいなくなった（らしい）ことを記念して、広尾の鼠塚を皮切りに動物をテーマに回ってきた。
最近まで家にいたネズミは茶褐色だったが、子供の頃、白いハツカネズミが家に出たのを捕まえて飼っていたことがある。今にして思えば、どこからやってきたのか。家ネズミで白いのは珍しい気がする。
そのことを思い出して、本駒込の吉祥寺にやってきた。ここには実験用のラット（シロネズミ）の供養碑が建てられている。
この碑を建てた癌研究者・吉田博士の墓に並んだ碑は小さくてネズミそのもののようだ。碑文は博士の手書き原稿をそのまま彫ったものらしく、訂正や追記の後もそのまま再現されている。実験のためとはいえ多数の命を奪ってきたことに対する博士の揺れる気持ちが行間からにじみ出てくるような文章だ。
医学の分野で多大な貢献をしながらも、人前に顔を出せば嫌われるネズミ君達。ごめんね。安らかに眠っておくれ。