中院のしだれ桜
埼玉県川越市小仙波町5-15-1
川越の町は今日から春祭り。桜の開花宣言も出て、大勢の観光客でごった返している。ソメイヨシノがまだ咲き始めたばかりのこの時期、一番はじめに見頃になるのが中院のしだれ桜だ。
山門をくぐって右手、枯山水を囲むようにして3本のしだれ桜が優雅に枝を揺らしている。一眼レフからケータイまでさまざまなカメラを構えた人たちが群がって、ああでもないこうでもないと写真撮影に余念がない。昔懐かしい(?)レンズ付きフィルム(写るんです)を持っている人もいたのには、ちょっと驚いた。
ナイアガラの滝が落ちるようにボリュームのある全体の姿を遠目に見るのもいいけれど、やっぱりしだれ桜はその下に入って見上げるのがいい。花びらが降り注ぐようなしだれ桜の咲き方は、花が散っていく姿を再現しているかのようにも見える。
目の前の花に寄ってクローズアップ撮影に夢中のカメラマンをよそに、カメラを持っていない人はポカンと口を開けて枝垂れてくる花を見上げている。わたしも、そうして見る桜が好きだ。
(参考)2015年の東京の桜開花宣言は3月23日、埼玉(大宮)は3月26日でした。