2015年4月27日(月)

曙 湯

東京都台東区浅草4-17-1

全景

唐破風と千鳥破風を重ねた古風な銭湯建築に藤棚がかかっている。正面の唐破風を髷に見立てれば舞妓さんの花簪のようにも見える乙な眺めだ。

唐破風

浅草寺界隈に集まる外国人観光客が見たら歓喜してカメラのシャッターを押しまくりそうな景色だが、ここまで足を伸ばしてくる人はほとんど無く、素敵な眺めを独り占めして楽しんだ。

満開の時期を見計らってきたのだが、花は向かって左側に集中していて、全体的なボリュームもイマイチだ。よくよく見ると去年は瓦葺きだった唐破風の屋根がトタンに葺き替わっている。改築の際に藤棚にも手が入って様子が変わったものらしい。

浅草大衆演劇のスターが、有名になって油が抜けたような感じ。垢抜けてはいるけれど少し物足りない。そんな感想が頭をよぎった。

瓦葺きだった頃