雲峰寺
山梨県甲州市塩山上萩原2678
塩山駅から約10km。裂石までやって来た。柳沢峠までの道程のちょうど半分。T字に突き当たった県道を右に行けば大菩薩峠、左に行って青梅街道に合流すると柳沢峠だ。
ここには、塩山駅で見てきた「日本最古の日の丸」を所有する雲峰寺がある。
大菩薩方面に右折して急坂をもうひと踏ん張り。杉木立に囲まれた古刹が見えてきた。正面石段を過ぎた先に駐車場があるというのだが、そこまでの数10mでも登りたくないほどの急坂なので、石段の脇に自転車を置くことにする。
石がすり減って野趣に富んだ、急な参道を登って境内へ。数える余裕はなかったが、石段は198段あるそうだ。途中、二度ほど立ち止まって息を整えた(一回は仁王門の写真を撮るため、と言い訳をしておこう)。深呼吸をすると、凜とした山の精気で体が満たされる。
参道の厳かな雰囲気とは反対に、境内は明るくて開放的だ。樹齢700年以上といわれる桜の木が大きく枝を伸ばしている。
平日のせいか、宝物殿は閉まっていて「日本最古の日の丸」を見ることはできなかったが、元気があったら桜の咲く頃にまた来てみたい。