2015年7月21日(火)

波浮港

東京都大島町波浮港見晴台

波浮港見晴台

東京から乗った船は岡田港に着いた。日和によっては元町港発着になる。あれ、何かおかしいぞ。都はるみが「アンコ椿は恋の花」で歌っていた「波浮港(はぶみなと)」はどうしたんだ?

港町

歌の影響で大島の港といえば波浮港と思っていたけれど、実際には連絡船がここに来ることはなく、漁港、特に風待ちの避難港として栄えた港なのだそうだ。かつてはその風情を求めて多くの文人墨客を含む観光客で賑わい歌にも歌われた。野口雨情作詞・中山晋平作曲の「波浮の港」歌碑が港に建っている。

連休明け、午前中の港はひっそりと静まりかえっている。古い旅館やなまこ壁の建物など、かつての賑わいを伺い知る手がかりはそう多くはないけれど、港全体にそこはかとなく漂うノスタルジックな雰囲気が心地よい。

波浮港は元は火口湖だったものが、江戸時代の地震と津波で海側の壁が崩れ、その後手を入れて港にしたのだという。高台を通る一周道路脇の見晴台から見るとその形がよくわかる。

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