2015年9月6日(日)

大聖不動尊

福島県南会津郡只見町熊倉古新田

大山祇神社

沼田街道(国道289号)の自動車を避け、伊南川右岸に沿った県道360号線をのんびりと走る。途中、熊倉新田の集落に寄って大山祇神社にお詣りすることにした。特に有名な神社というわけではないけれど、安全に走らせてもらうために地元の神様にご挨拶しておこう。

大聖不動尊

祭礼の大きな幟がはためいている。その奥に並んで建つ小さな祠の扉が開いて、御本尊が開帳されていた。

向かって左側の大山祇神社にお詣りしたあと、右側の青い屋根の祠を覗いて驚いた。堂内が千羽鶴や「大聖不動明王」と墨書された幟旗でびっしりと埋まっている。しかも、一緒に掲げられた額には燭台の前にひざまずいてお祈りする少女の姿。

これって、キリスト教の絵じゃないの!?

もしかしたらこれは隠れ切支丹の遺構かも知れない。「大聖」というのはキリスト教の神のことじゃないか。あるいは守護天使を不動明王でカムフラージュしてこう呼んでいるのかも。隣に流れている川が千石沢川なのも意味深だ(※)。などなど、素人歴史探偵たちが騒ぎ出す。

まったく根拠のない当てずっぽうだけれど、ちょっとだけ盛り上がって面白かったよ。

※ たぶん、「千石イエスの方舟」事件からの連想だと思われますが、あれはキリスト教とは関係のない新興宗教でした。

稲 田 (第20回東京・南会津サイクルトレイン) 仏地山 と 南郷トマト