旧島津公爵邸
東京都品川区東五反田3-16-21 清泉女子大学
鹿鳴館の設計で知られるジョサイア・コンドルが晩年に手がけた旧島津公爵邸を見に行ってきた。現在は清泉女子大学本館として使用されているので、通常は(特に男性は)見ることが出来ないのだが、文化祭の期間だけは自由に見学が出来るのだ。
庭園から見る、バルコニーの曲線が優しい女性的な姿を写真で見ていたので、最初に目に入ってきた車寄せの重厚な雰囲気には驚かされた。雌雄同体、両性具有。異なるイメージを併せ持った不思議な建物だ。
「異なる」と言えば、庭園に面したベランダの列柱には、1階がトスカナ式、2階にはイオニア式の柱頭飾りが用いられているところが面白い。
庭には旧仙台藩の藩邸時代からあるフウ(楓)の木が大きく枝を広げている。まだ紅葉は始まったばかりで、大きな木全体が燃えるように真っ赤に色づく姿を見られないのが残念だ。
特別公開はもう一回、春にガーデンパーティーがある。その時には奥庭を埋めるツツジが見頃になるはずだ。こっちも見逃せない。