旧前田侯爵邸和館
東京都目黒区駒場4-3-55 駒場公園
部屋の真ん中でほかの見学者に説明をしていたおじさんが、「カメラを持っている人はこちらに来なさい」と手招きをする。
「今日はこれの写真を撮らなきゃ来た意味がないよ。」
特別にパーティションのベルトを外して見せてくれた床脇に金色の雲が浮かんでいる。金箔を細かくしてまいた金雲砂子壁紙というもので、建築当時のまま保存されているそうだ。これも含め、和館の二階は文化財ウィークの期間だけ特別公開されている。
和館ではあるけれど、天井の照明にはシャンデリア。欄間や障子のデザインも洋風の雰囲気を感じる。係の方の説明では、海外からの賓客をもてなすための迎賓館として建てられたのだという。
部屋数も多くお城のように大きな洋館に対して、和館はこぢんまりとした印象だ。これが日欧の差かな、とふと思った。
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