2016年6月23(木)

あじさいの小径(小川用水)

東京都小平市美園町1-25-23

ガクアジサイ

あじさい公園の西側と南側を囲むように整備された遊歩道には、「あじさいの小径」という愛称が付いている。その脇を流れているのが小川用水だ。

あじさいの小径

小平市の元になった小川村が開拓されたのは江戸時代のはじめ。明暦2年(1656)に、小川九郎兵衛らが玉川上水から小川用水を引いて新田開発に着手した。つまり小平市は小川用水から始まったのだ。

都市化が進んで多くの用水が暗渠化したり再生水を流す親水公園となるなか、小平にはまだ開渠で実際に多摩川から引かれた水の流れる用水が数多く残されている。このほかにも「彫刻の谷緑道」や「つたかべの径」などの愛称がつけられて親しまれており、市のルーツとして用水が大切に守られている様子がうかがえる。。

農地が減り上水道が完備されて、用水としての働きはほとんど無くなっていると思われるけれど、住まいのまわりにせせらぎがある風景は心を豊かにしてくれる。そこにきれいな花が咲いていたり、カエルやトンボなどの小動物がいれば、なおさらだ。われわれが子供の頃に遊んだ田園風景とは違うけれど、今の子どもたちにも水辺の楽しさが伝わるといいな。

小平市の説明板 || あじさい公園 | 小平神明宮(小川村開拓碑) | 彫刻の谷緑道