2016年10月30日(日)

赤城神社

東京都新宿区赤城元町1-10

拝殿

七五三の子どもたちが続々とガラス張りの建物の中に入っていく。貸衣装のお店かな?それとも写真館?レストランで記念のお食事会かもしれない。

いやいや、ここは神社の拝殿。平成二十二年(2010)に氏子でもある隈健吾の設計監修で赤城神社がモダンに生まれ変わったのだ。

境内

社務所は隣接する集合住宅の一階に置かれ、おしゃれなカフェ(あかぎカフェ)が併設されている。これまでの概念を根底から覆すようなデザインだが、昔から信仰の場であると共に、観光・物見遊山の対象とされてきた神社仏閣のありようを考えれば、これもありかなという気もする。

近年、木を多用した和風な作風が目立つ隈氏の面目躍如と言える作品だ。

惜しむらくは境内に駐輪ができない。

どこへ行っても神社の境内は静かで日陰もあり、自転車散歩の一休みには最適な場所だった。隅っこに自転車を止めても咎められたことはないけれど、ここではあちこちに「駐輪禁止」の掲示が張られ、休憩するにはカフェに入らなければならない。

これが現代の、あるいはこれからの神社の姿なのだとしたら、ちょっと寂しいような気もするな。

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