2016年11月6日(日)

木戸川渓谷

福島県双葉郡楢葉町大字上小塙字芝坂地内

布滝

蛭田牧場から10分ちょっとの登りで木戸川渓谷の大滝神社に着いた。辺りはもう深山幽谷の雰囲気で、色づき始めた紅葉が山を彩っている。神社へ下りていく途中に楢葉町指定天然記念物のじい杉とばあ杉。渓谷には布滝と雄滝・雌滝が落ちている。

雄滝・雌滝

杉の木が二本並んていれば夫婦杉と名付けるのが自然なところに思えるが、樹齢1,200年といわれているので爺婆と呼ぶことにしたのだろう。年をとっても腰も曲がらず、元気な老夫婦だ。そういう意味では、滝の方も夫婦じゃないのはなぜだろう。

布滝は岩壁の上から一反木綿を垂らしたように静かに落ちている。落ち口は木に隠れて見えないが、その木々が色づいてイイ感じ。少し無理をして正面にまわれば全容が見えるのかも知れないが、隠れているものを無理に見ようとするのは野暮というもの、と次に進む。

その上流側の本流に、大岩を避けるようにして左に雄滝、右に雌滝がかかっている。二本の滝、と思って見るのだが、真ん中の大岩の印象が強烈すぎて滝が見えない。目には映っているのに、認識ができないのだ。

絵の中に別のイメージが隠れているだまし絵(トリックアート)を見ると、隠れていたイメージを見つけた途端にもとの絵が見えなくなってしまうことがあるが、まさにそんな感じ。こんなの初めてだ。

大滝神社のじいスギ・ばあスギ | 大滝神社の浜下り行事

蛭田牧場 (復興支援 楢葉・広野紅葉サイクリング) 木戸ダム