2017年3月8日(水)

めがね橋

東京都大島町泉津

めがね橋

大島に川はあっただろうか?

いや、もちろん、山があるんだから谷があり、そこに水が流れて川になるだろうとは思うのだが、それらしい景色を見た憶えがない。

前回来た時に、岡田港から岡田港まで丸々島を一周したので、川があればどこかで渡っているはずなのだ。実際、岡田港から泉津に行く途中には岡田橋と泉津橋という大きな橋が架かっていたけれど、超えていく谷は深すぎて谷底は遥か下。川(沢)を渡っている実感は全くなかった。

だから、まさかこんな古めかしい石橋に出会うとは思っても見なかった。

三原山から大島公園へ下るあじさいレインボーラインの、かなり下の方。今はもう現役を退いているけれど、ほかでは見られないなかなかの存在感だ。しかし、橋の架かっている沢に水はない。

ところでこのバス停。利用者はいるのだろうかと心配になる。大島公園から三原山へ、登りは12:34、下りは13:16のたった一往復しかバスは走っていない。ここまで(そしてこれから)の景色を見れば、生活のためのバス停でない事は明らかだが、メガネ橋を見るためにここで降りる人もいるとは思えない。大島公園から来てここで降りたらもう先には進めない。山から下りてきて下車した場合には、もう戻る事も進む事もできなくなる。

水のない沢に、島で唯一の石造の眼鏡橋。そして謎のバス停。不思議な出会いだった。

説 明 板