2017年6月16日(金)

上野東照宮

東京都台東区上野公園9-88

唐門

日光東照宮の陽明門には、その豪華さが一日見ていても飽きないことから、日暮門の別名がある。陽明門に限らず、東照宮内の建物を飾る無数の彫刻は、金箔や彩色が見事なばかりでなく、龍や鳳凰などの霊獣や眠り猫、三猿、十二支の動物、故事や伝説の名場面など多種多様で、日暮しどころか何日見ていても飽きない。

旧東照宮五重塔

東京都美術館と東京藝術大学でバベルの塔とそれに関連したブリューゲルの絵画を見て、そのことを思い出し、上野の東照宮に行ってみた。

とは言っても、拝観料をけちったので見てきたのは金ピカの唐門だけ。それでも左甚五郎作と伝えられる昇り龍・降り龍や錦鶏鳥・銀鶏鳥の透かし彫りなど、見事な彫刻の数々は十分に見応えがある。平成21年(2009)から平成25年(2013)まで行われた修復工事によって、さらに豪華になった。

境内の隅で、たくさんの折り鶴が供えられた「広島・長崎の火」の碑を前にして、海外からの観光客と思われる男性が熱心に碑文を読んでいた。ありがとう。絢爛豪華な東照宮の思い出と一緒に、原爆のことも忘れないでね。

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