旧李王家東京邸
東京都千代田区紀尾井町1-2 赤坂プリンス クラシックハウス
もう、何年も前から気になっていた旧李王家東京邸を見に行ってきた。
周辺には何度も足を運んでいるので、見ようと思えばチャンスはいくらでもあったのだが、バブル時代に栄華を誇った「赤プリ」の名に気後れがして、訪問できずにいたのだ。
そうこうするうちに丹下健三設計による新館は解体されて、跡地にはあまり見栄えのしないビルが建った。当時は眩しくてよく見ていなかったけれど、すべてが角部屋になるように設計されたというドレープカーテンを垂らしたような形の建物は、かっこよかったなぁ。
東京ガーデンテラス紀尾井町として再開発され、ホテルのほか、一般企業のオフィスや賃貸マンションが入るタワーの裏手に回ってみると、思ったより開放的な空間に旧李王家東京邸が建っていた。再開発にあたって、東側の道路寄りに曳家で移動し、建物も旧態(宮内省内匠寮設計、1930年竣工)に近づけるよう整備されたそうだ。
建物の前に立つ白い鹿は、名和晃平の「White Deer」。Reborn-Art Festival 2017以来の再会となった。洋館とシカの組み合わせがクリスマスっぽい。前回(10/31)来たときはクリスマスイルミネーションの準備中で、周りにカラーコーンが置かれたりして雑然としていたけれど、今日はみんな片付けられ、空も青くていい気分。
今まで来ようと思っていたのに来られなかった、と最初に書いたけれど、今日でちょうど良かったって感じかな。
・"White Deer" 名和晃平、2016