日向和田臨川庭園
東京都青梅市日向和田2-271
今年は紅葉が早いような気がする。ぼんやりしているうちに山の紅葉は終わってしまい、街の紅葉も終盤が近づいている。
青梅の臨川庭園では、落ち葉の片づけや木々の剪定など、冬支度が始まっていた。
家を出たのが遅かったので、着いた時にはもうそろそろ庭仕事も終わろうかという時分。右の写真にはまだカラーコーンが写っているけれど、庭師さんたちはじきに後片付けをして帰ってしまい、秋の庭に一人になった。「わがいほは みやこのたつみ しかぞすむ」という庵はこんな雰囲気だろうか。
わたしも帰り道を考えれば長居はできないのだが、いい具合に射した西日が紅葉を輝かせていて立ち去りがたい。さほど広くもない庭を30分ほど散策して、後ろ髪を引かれる思いで帰路についた。
「臨川」庭園とはいうけれど、庭のまわりには高く木が茂っていて、川面はその隙間からチラチラと見える程度。「からくれなゐに みずくくるとは」という景色を期待して行くと肩透かしを食らう。でも、十分に美しい秋のお庭だったよ。
※ たつみ(辰巳)の方角は東南、臨川庭園は都のいぬい(戌亥、西北)ですね