3411.旧ヤマジュウ田村家住宅

旧ヤマジュウ田村家住宅

福生市福生1158番地

文化財ウィークのパンフレットを見ていて、「旧ヤマジュウ田村家住宅」という名前が気になった。「ヤマジュウ」って何だろう？

聞いてみれば何のことはない、醤油の「ヤマサ」や鰹節の「ヤマキ」と同じように山の下に十と書く屋号を持っていたからヤマジュウ。福生の地酒・嘉泉で知られる酒蔵「田村酒造場」を営む田村家の分家なのだそうだ。

明治三十五年（1902）に建てられた主屋は、平屋なのに屋根が二重になっていて重々しい雰囲気だ。二階ではないけれど、かなり広々とした屋根裏部屋があるのだろう。特に説明はなかったが、何に使われていたのか、どんな構造になっているのか気になるところだ。

向かいには田村家が開設した旧福生郵便局の洋館が建っている。文化財ではないけれど、こちらもみどころだ。