ねぎ坊主(鶴見配水池 配水塔)
神奈川県横浜市鶴見区馬場3-29
わたしが「鶴見」と聞いて思い浮かべるイメージは臨海部に拡がる工場地帯。海沿いの平べったい地形を想像していたので、JR鶴見駅前から西へ向かう水道道を走り始めてすぐに、総持寺の北を掠める急坂に出会ってびっくりした。
海側からスタートした道は、ひと山越えて横浜線側に下りていく。その山の頂上に、高台の住宅地に水道水を配水する鶴見配水池がある。標高は51.8m。調布市でいうと三鷹通りの坂上にある深大寺小学校と同じぐらい高い。
高さ約26mの配水塔は昭和12年(1937)に建てられたものだ。昭和48年(1973)に現役を引退してすでに半世紀近くたっているが、周囲の方からは「ねぎ坊主」というかわいい愛称で呼ばれ、今もランドマークとして親しまれているという。
水道道の方からは逆光になるので、よく見える場所がないか周囲を走ってみたが、南側は切り立った急坂になっていて、離れて全体を見られる良い場所が見つからない。坂を下りれば、谷を隔てた向こう側にまた山がある。たぶんその山の上からねぎ坊主がよく見える気がするが、谷底は遙か下で、下りたら向こう側へ上り返す元気も帰ってくる余力もなくてあきらめた。谷の先にはみなとみらい方面の眺めがいい。
鶴見にこんな山岳地帯(!?)があったなんて、新しい発見だった。