2018年7月16日(月)

銀座プレイス

東京都中央区銀座5-8-1

銀座プレイス

以前ここに建っていたビルの姿が思い出せない。地下にライオンのビアホール、地上階に日産のショールームがあったことは覚えているのだが、どんな外観だったか、全くイメージがない。ネットで検索した昔の写真を見てもわからないほどだ。

和光、三愛、三越と、銀座を代表する建物に囲まれた銀座四丁目交差点の最後の一角で、影の薄かったサッポロ銀座ビルが生まれ変わった(2016年竣工)。

ひときわ異彩を放つ白いビル。わたしにはその姿が、手塚治虫の傑作「地上最大のロボット」(鉄腕アトム)に登場するボラーというロボットに見える。まさにマンガのストーリー同様に、銀座を代表する有名ビルたちに戦いを挑む最終兵器として現れた、といった面もちだ。

外観デザインを担当したのはクライン・ダイサム・アーキテクツ(Klein Dytham architecture(KDa))。特徴的なファサードは、伝統工芸の「FRETWORK(透かし彫り)」の技法をイメージしている。籐籠のような外観をどこかで見たような気がする、と思ったら、代官山T-SITEと同じ設計者だった。

代官山T-SITE