NHK放送博物館
東京都港区愛宕2-1-1
日本でラジオの本放送が始まったのは大正14年(1925)7月12日。電波は愛宕山の東京放送局(JOAK)から発信された。そのあとが、放送博物館として残されている。
渋谷のスタジオパークに比べると格段に地味な感じは否めないが、歴史の節目節目に重要な役割を果たしたラジオ・テレビ放送を支えてきた機材や、その時々の音声・映像の展示は、人生の想い出とも重なって興味深い。走り回る子供がいない分、じっくりと楽しく見て回ることができる。
昭和天皇が国民に終戦を告げた玉音放送の録音原盤など歴史的な展示も貴重だが、なんといってもうれしいのは娯楽放送の歴史。特に自分の幼少期を思い出す子供番組のコーナーでは、我を忘れて興奮してしまった。
左の写真は「ブーフーウー」。昭和35年(1960)9月から42年3月までの放送期間は、まさに私の子供時代にぴったり重なっている。ブー、フー、ウー三匹の声は、それぞれ大山“ドラえもん”のぶ代、三輪“パーマン1号”勝恵、黒柳“トットちゃん”徹子が演じていた。最近声変わりしたドラえもんに、ブーくんの姿を借りて再開できたのもうれしかった。