2006年9月17日(日)

神田明神

東京都千代田区外神田2-16

石獅子

獅子はその子を千尋の谷に蹴落とし、這い上がってきたものだけを育てるという。私が子供の頃は「スパルタ式」という厳しい教育方法が喧伝されていて、その裏付けとしてこの話が良く引合いに出されていた。星飛雄馬も父一徹のスパルタ教育によって巨人の星になった。

神田神社

抱き癖がつくから子供は泣いても抱くな、なんていうこともよく言われていたけれど、最近はそういうのは流行らないようだ。むやみに甘やかすこともないけれど、子供が可愛い期間なんてほんの短い間でしかないのだから、せいぜいかわいがって遊んであげるといい。うちの子はもう、親父のサイクリングにはつきあってくれなくなってしまった。

神田明神にはこの「獅子の子落とし」の作り物が奉納されている。関東大震災で仔獅子が失われたので、今のものは二代目(えっ!誰の子?)だが、親獅子は江戸時代につくられたもので千代田区の文化財に指定されている。

山頂で毅然と立つ父に対して、母獅子は子供を気遣って滝の落口から谷底を窺っている。父と母の特徴を良くあらわしていて、この母の姿には胸を打たれる。いつも金切り声を上げて怒ってばかりいるように見えても、やはり母は優しいのだ。

石獅子(いわじし) | 神田明神の由緒