2006年12月17日(日)

殿ヶ谷戸庭園

東京都国分寺市南町2-16

紅葉亭

年の瀬を迎えて何となくわさわさとする国分寺の駅前に開いた門をくぐると、静かな別世界が広がっている。このギャップが、この庭園の魅力でもある。

もみじ

広々とした芝生と紅葉の取り合わせが新鮮だ。あいにくの曇り空で弱まった陽を透かして、去るゆく秋を惜しむかのような最後の輝きがもみじの葉一枚一枚に宿っている。

園路はハケに沿って木々の間を抜け、湧水を湛えた次郎弁天池へとわれわれを導く。池畔から見上げる崖の上にはその名も「紅葉亭」というあずまやが建っている。ここからの眺めがすばらしい。

国分寺崖線にはハケの段差を利用した庭園がいくつもあるが、その巧みさでは、ここが随一ではないだろうか。

庭園入口の解説板 | 夏の庭園