国旗掲揚塔
東京都国立市北1-14 (国立駅南口前)
保存問題に揺れた国立駅が取り壊されて、平板な仮駅舎に建てかわった。アイストップを失った駅前通をさみしい思いで走っていると、代わって主役に躍り出た駅前のシュロの木のたもとに教育委員会の説明板が立っているのに気がついた。
説明によれば、駅前広場に建つ石の台は、戦時中の国旗掲揚塔だという。戦意高揚のため、谷保の村民がここに日の丸を掲げたものらしい。
今ではそこに日の丸が翻ることはなく、陸の孤島となった駅前広場に注意を払う人も希なようだ。
5本のシュロの木がきれいな山形に揃って、オリンピックの表彰台の後に並ぶポールのように見えた。