2002年2月11日(月)

豪徳寺

東京都世田谷区豪徳寺2-24-7

紅梅

安政5年(1858)の安政の大獄で尊皇攘夷派の政敵を弾圧し、その反発を受けて万延元年(1860)桜田門外の変にて暗殺された大老・井伊直弼の墓が、世田谷の豪徳寺にある。皮肉にも安政の大獄で処刑された吉田松陰とその同志の墓もほど近い松陰神社にあり、「歴史探訪ウォーキングツアー」と言った感じの年配のグループが墓前の説明板を熱心に見たり、リーダーらしき人の講釈に耳を傾けていた。

井伊家墓所

江戸時代の世田谷は彦根藩の所領であったが、豪徳寺はその彦根藩の菩提寺である。歴代藩主の墓がならぶ墓所の入り口に建てられた石灯籠には、「明治三十六年一月九日舊彦根藩同志謹獻忠正公墓前」 と彫られていた。なぜ彦根ではなく江戸に墓所を持っているのか、ちょっと不思議な感じがする。

梅を期待して出かけたのだが、境内では楓としだれ桜の木がまだ寒そうに枝を広げているばかりだった。それぞれが色づく頃は見応えがありそうだ。

一帯は戦国時代にこの地を治めた吉良氏の居城の跡で、隣接する世田谷城阯公園でその遺構の一部を見ることができる。

(説明板) 大谿山豪徳寺 | 井伊直弼墓所

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