花の番地の住人たち
野川公園付近

ハナムグリ

二つ折りの恋文が、花の番地を捜している。

 (ルナール『博物誌』、岸田国士訳)

モンキチョウ

花の写真を撮っていると、色々な虫たちとの出会いがある。

花から花へ忙しく飛びまわっているのを追いかけて撮るのは難しいが、狙っていたフレームに向こうから寄ってきてくれるとうれしくなる。ただ黄色いだけと思っていた蝶も、アップで見ると微妙な模様があることがわかる。

野川公園・自然観察園ではハナムグリをみつけた。“むぐる”は“もぐる”の方言ではないかと思うのだが、正式名称になっているのが面白い。その名の通り、花にむぐって一心不乱に蜜をなめている様子だった。