古天神公園
東京都調布市布田5-53
「蝋梅」と書いて「ろうばい」と読む。紅白の梅に先駆けて、黄色いろうばいの花が春が近いことを知らせてくれる。梅は春の季語だがろうばいは冬の季語で、冬の澄んだ青空に映える。
かつて布田天神があったという古天神公園のトリム広場の周りでは、その名の通り蝋細工のような花が、陽の光を受けてきらきらと輝いていた。
住宅の中に埋もれた小さな公園なので、訪れる人が少ないのが惜しくもあり、独り占めできるのがうれしくもある。人気の梅林でにぎやかに観るのも良いが、こういう小さな公園や民家の庭先で、一本あるいは数本が静かに花をつけている姿を愛でるのも趣があると思う。