2004年2月15日(日)

稲荷神社

東京都八王子市小比企町1201

両部鳥居

片倉城址から湯殿川を下っていくと、稲荷橋の袂に稚児柱の付いた木製の鳥居が建っている。この型は両部鳥居というのだが、あまり見たことのないものだったので寄り道をしてみた。

木彫りの象

○○神社とか△△稲荷といわず、額にはただ「稲荷神社」とだけある。名もない村の鎮守様かと思ったが、案内板の説明によればそれなりに由緒のあるものらしい。

弘化四年(1847)完成という社殿を飾る彫刻は見事なもので、掘り出し物を見つけたような気がしてうれしかった。右の写真の虹梁(本屋と庇をつなぐ虹形に反った梁)に彫られた龍の胴体のグロテスクな出来には身震いがする。精密な細工を刀一本で彫り起こす技にただただ感服して、しばらく動くことができなかった。

稲荷神社略史