2001年4月7日(土)

伊豆美神社

東京都狛江市中和泉3-21-8

染地小学校前の桜並木

狛江市に属する多摩川流域は舗装されたサイクリング道路がない。昔ながらの土手の道をヒバリの声を聞きながら走るのも悪くはないが、農村の面影が所々に残る住宅地を走ってみるのも面白い。

調布市側から川下に向かう。サイクリング道路が終わるあたりの北側は団地の桜並木がきれいだ。舗装されていない土手を少し走ると五本松の手前で土手下から上がってきた舗装路と合流するところがある。ここが「水神前」。ここから北に少し入ると万葉歌碑がある。

伊豆美神社の鳥居

家々の庭に咲く花を見せてもらいながら住宅地をぶらぶらと走ってみよう。周囲には高い建物が少ないので、神社や農家の屋敷森が屋根の向こうに見え隠れする。高い木を目印にたどっていくと、古い神社や古墳に出会うことができる。

伊豆美神社は万葉歌碑の東の大きな森の中にある。狛江市重宝に指定されている小さな鳥居は1651年の建立というから、古くから土地の人の信仰の対象になっていたのだろう。今日も散歩に寄った近所のお年寄りが「パン!パン!」と威勢のいい柏手を打って熱心に拝んでいった。

こういうところでは戦勝祈念碑や戦没者慰霊碑を見ることが多いが、ここでは大砲の弾と思われるものを祀った社が目を引いた。赤錆びた本物の前に、丁寧に御影石で作られたミニチュアがあったのがおかしかった。

東側の小山は兜塚古墳だ。

狛江市教育委員会の説明板 | 兜塚古墳