2004年3月7日(日)

小仏のカゴノキ

東京都八王子市裏高尾町1785(宝珠寺)

小仏のカゴノキ

小仏峠へ向う旧甲州街道のバスの終点小仏バス停を過ぎ、しばらく登ったところに宝珠寺という禅寺がある。世俗を離れて修行に打込むにはいいところかもしれない。

ここに都の天然記念物に指定されたカゴノキの古木がある。幹が鹿の子模様になることから「鹿子の木」と書いてこの名が付いたという。

街道に面した門から崖上にある本堂に登る階段の途中の大木は、冬の寒さの中でも緑の葉を繁らせた枝を大きく広げて見事だ。太い幹は一本の木ではなく枝幹が集ったものだそうだ。

そういえば、押しくらまんじゅうのように集った人々が、花が開くように伸した腕を広げる姿を何かの舞台で見たような覚えがあるのだが、何だっただろうか。

八王子市内から旧甲州街道をたどってくると、この辺がちょうどいい折返し点になる。帰りは爽快なダウンヒルだがスピードを出しすぎないように、車はもちろん、おしゃべりに夢中なハイカーにも気をつけて安全にいこう。

東京都教育委員会の説明版 | 不動滝