広園寺
東京都八王子市山田1577
京王線山田駅に近い広園寺(こうおんじ)は、室町時代初期の創建になる古刹だ。度重なる兵火や放火により建物は建替えられているが、それでも200年近い歴史をもっている。
住宅地の中でそこだけこんもりと木々に覆われた境内にはいると、高野山か比叡山か、山の奥深くの古寺に迷い込んだかのような錯覚にとらわれる。杉木立の中に静寂で荘厳な雰囲気が漂っている。
仏殿の前に大きな桜の木があるほかは色気もなく、名園といわれる庭園も解放されていない。禅寺らしく素朴で少し無愛想なところが、かえって好もしく思える。静かに物思いにふけって心を休めようか。
(東京都教育委員会の説明板) 広園寺境域 | 総門・山門・仏殿・鐘楼 || 山桜の古木