2002年11月9日(土)

旧前田侯爵邸洋館

東京都目黒区駒場4-3-55

旧前田侯爵邸洋館

加賀百万石の殿様・前田家の16代目当主前田利為(としなり)の本邸として昭和4年(1929)に建てられた旧前田侯爵邸洋館は、スクラッチタイル貼りのチューダー様式の外観が秋の景色によく似合う。

いちょう

この春まで東京都近代文学博物館として使われていたショーケースなどが一部に残る内部は、がらんとしていてちょっと寂しいが、贅沢な装飾が内装に施されていて侯爵家ならではの豪華な雰囲気が味わえる。調度を揃え、旧に復しての公開が待たれる。

設計は当時の東京帝国大学教授・塚本靖と担当技師・高橋禎太郎。渡り廊下でつながった和館と共に駒場公園内に保存されている。

山手通から一歩入ったこの公園の周囲は、高い設計料を払ったと思われる高級住宅が並ぶ閑静な住宅地だ。自転車を引いて、ゆっくり見て回るのも面白い。

※ 現在は一般公開されています。

東京都教育委員会の説明板 | 2015年の訪問(内観)