武蔵御嶽神社
東京都青梅市御岳山176
御嶽神社は標高929mの御岳山山頂に鎮座する。説明するまでもないと思うが、ここは「みたけ」、木曽の御嶽山は「おんたけ」。これに、甲府の昇仙峡にある金櫻神社(山梨県甲府市御岳町2347)を加えて日本三御岳というらしい。
昔から山岳信仰の盛んなところで、今でも講を組んで各地から祈祷登山に訪れる人が絶えないようだ。山頂直下には彼らを迎える宿坊が軒を連ね、参道には登山記念の石碑が林立している。
山頂に着くと、珍しいブロンズ製の狛犬が出迎えてくれる。長崎の平和祈念像の作者として知られる北村西望の作になるもので、一般に見る唐獅子風のものとは似ても似つかないドーベルマンか狼のような恐ろしい姿が、山岳信仰の厳しさを表しているかのようだ。「神狗」と名づけられていた。
睨みつける二匹の前を、首をすくめて通り過ぎる。一転して、カラフルな動物たちに彩られた楽しい拝殿に、おもわずホッとした。