むいから民家園(狛江市立古民家園)
東京都狛江市元和泉2-15-5
むいから民家園という名前の古民家園が狛江にできた。正式には狛江市立古民家園と言うが、藁葺き屋根に使う麦わらを「むいから」と言うところから愛称として採用されたようだ。
新しく葺き替えられたばかりの藁葺き屋根がピカピカして、古民家と言うよりは古民家風に建てられた新築の家という感じだが、元は泉龍寺の南にあった荒井家屋敷で市の指定文化財に指定されている。小田急線の複々線化工事の影響で解体されこの地に復元された。
母屋のほかには鶏がミミズをつついてまわっていそうな広い庭があるばかりで、訪れた人は皆縁側に座って手持ちぶさたそうにしている。
縁側のひなたぼっこは気持ちが良い。青い空に泳ぐ鯉のぼりをぼんやり眺めていると、昔、同じような時間を過ごしたことがあったような気がしてくる。TVも携帯電話もITもない、静かにゆっくりと時間が流れていた時代の思い出がよみがえってくるようだ(そんな時代は、経験がないけれど…)。