2004年5月1日(土)

長池見附橋

東京都八王子市別所2-58(長池公園)

長池見附橋

多摩ニュータウンの中でも歴史の新しい八王子地区は、欧風建築のテーマパークのようだ。高層であれば"ニュー"だった時代を過ぎて、景観の中に"ニュータウン"らしさを出そうと趣向を凝らした建物や街並みが目を引く。

橋燈

ガウディ風の公園のある京王堀之内から"せせらぎ"に沿って南へいくと、煉瓦と鋼鉄で作られた立派な橋が現れてびっくりする。大正時代に作られた四谷見附橋を移築した長池見附橋だ。袂に建つ南欧風の結婚式場が、異国情緒を引立てる。

今に残る明治・大正の建物には、背筋をぴんと伸したかくしゃくたる老紳士を思わせる物が多いが、この橋も下から見上げるアーチの力強さにはまだまだ若いモンには負けん!という意気を感じる。

細長い姿池に橋を架けた公園のデザインは、往年の威丈夫の美しく堂々とした姿に敬意を払った舞台演出になっている。その都市型の景観に対して、橋から南へ築池から長池の周囲は、ニュータウン造成前の里山を残した造りで心和む。

長池見附橋の説明 | 四谷見附橋の説明