品川通り・多摩川梨の売店
東京都調布市
食欲の秋。栗、柿、ぶどうの美味しい季節になった。お盆の頃から出ていた品川通りの梨の売店は、そろそろ終わりかな。
川向こうの稲城市は多摩川梨の産地だ。その稲城梨の売店が品川通りに並ぶ景色は、このあたりの夏から秋にかけての風物詩だ。
幸水、豊水、新高など赤梨中心に大きくて美味しい梨が並び、人気の品種は朝のうちに売り切れることもあるとか。稲城の梨は出荷量が少ないので市場に出さずにこうして直販をしているそうだ。スーパーなどで買うよりは少し高めだけれど、味は折り紙付きだ。
昔は沿道の畑の一角や農家の門先に小屋掛けして売っていたが、最近は農地や空き地が減って右の写真のように苦労しているところもあるようだ。
子供の頃「ありのみ(無しの反対)」買ってきて、と言われて良くおつかいに出た。お駄賃に店のおばさんが小玉の梨をむいてくれるのが嬉しかったのを思い出す。