春の小川歌碑
東京都渋谷区代々木5-65
代々木公園西門の向かい側にある代々木小公園の裏手に、黒い小さな碑が建っている。
表には子どもの頃からなじみの深い、有名な歌詞が彫られている。
♪春の小川はさらさら流る 岸乃すみれやれんげの花よ〜
大正元年(1912)に『尋常小学唱歌(四)』に発表されたのち、『初等科音楽(一)』(1942)で一部が変更されたため、子どもの頃に歌い覚えていたものとは少し異なっている。
碑の裏を小田急線に沿って通っている小径が歌にうたわれた小川の跡らしい。
大正時代なんてちょっと前のこと、と思っていたがもう数年で大正百年になる。今の景色からは想像もできないが、歌のとおりののどかな景色があったとしても不思議はないかも知れない。詩文のわきには、小川の畔でレンゲ摘みをする母子らしい挿絵が添えられていた。