2004年11月7日(日) | 2004年12月11日(土)

桜橋(国木田独歩文学碑)

東京都武蔵野市関前5-1

桜橋

境浄水場正門前で玉川上水にかかる桜橋の袂に国木田独歩の文学碑がある。傍らの標柱には“昭和32年10月27日除幕”とあった。

紅葉

このあたりは「小金井の桜」と名付けられた桜の名所だ。独歩はここを夏に訪ね、「茶屋の婆さん」に「ばかにした様な笑いかたで、『桜は春咲くこと知らねえだね』」と言われたことを「武蔵野」に書いた。碑文にはそのくだりの冒頭部分が引用されている。

私も、桜でもなく紅葉でもない中途半端な時にここへ来てしまった。しかし今はそれを笑う人もなく、一年中、ウォーキングやサイクリングの人が訪れる場所になった。

三鷹〜小金井間の玉川上水沿いには、独歩以外にも多くの作家の文学碑やゆかりの場所が点在している。読書の秋を、散歩で楽しむのも良いかもしれない。

(2004/12/11)紅葉の時期に再訪して、右の写真を入れ替えました

桜橋の解説 | 100mほど下流にある品川用水取水口跡の解説板